背景
RENAC N3 HVシリーズは、三相高電圧蓄電インバータです。5kW、6kW、8kW、10kWの4種類の出力タイプを取り揃えています。大規模家庭や小規模な産業・商業用途では、最大出力10kWではお客様のニーズを満たせない場合があります。
複数のインバータを使用して並列システムを形成し、容量を拡張できます。
並列接続
インバータは並列接続機能を備えています。1台のインバータを「マスター」として設定します。
システム内の他の「スレーブインバータ」を制御するための「スレーブインバータ」。並列接続できるインバータの最大台数は以下のとおりです。
並列接続できるインバータの最大数
並列接続の要件
• すべてのインバーターは同じソフトウェアバージョンである必要があります。
• すべてのインバーターは同じ電力である必要があります。
• インバータに接続されるバッテリーはすべて同じ仕様である必要があります。
並列接続図
● EPSパラレルボックスを使わずにパラレル接続。
» マスター/スレーブ インバーターの接続には標準のネットワーク ケーブルを使用します。
» マスター インバーターのパラレル ポート 2 はスレーブ 1 インバーターのパラレル ポート 1 に接続します。
» スレーブ 1 インバーターのパラレル ポート 2 は、スレーブ 2 インバーターのパラレル ポート 1 に接続します。
» 他のインバータも同様に接続します。
» スマートメーターはマスターインバータの METER 端子に接続します。
» 終端抵抗(インバータアクセサリ パッケージ内)を最後のインバータの空いているパラレル ポートに差し込みます。
● EPSパラレルボックスとの並列接続。
» マスター/スレーブ インバーターの接続には標準のネットワーク ケーブルを使用します。
» マスターインバータパラレルポート 1 は EPS パラレルボックスの COM 端子に接続します。
» マスター インバーターのパラレル ポート 2 はスレーブ 1 インバーターのパラレル ポート 1 に接続します。
» スレーブ 1 インバーターのパラレル ポート 2 は、スレーブ 2 インバーターのパラレル ポート 1 に接続します。
» 他のインバータも同様に接続します。
» スマートメーターはマスターインバータの METER 端子に接続します。
» 終端抵抗(インバータアクセサリ パッケージ内)を最後のインバータの空いているパラレル ポートに差し込みます。
» EPSパラレルボックスのEPS1〜EPS5ポートは各インバータのEPSポートを接続します。
» EPS パラレル ボックスの GRID ポートはグリッドに接続し、LOAD ポートはバックアップ ロードに接続します。
作業モード
並列システムには 3 つの動作モードがあり、さまざまなインバータの動作モードを理解することで、並列システムをよりよく理解できるようになります。
● シングルモード:どのインバータも「マスター」として設定されていません。システム内のすべてのインバータはシングルモードです。
● マスターモード:1台のインバータが「マスター」に設定されると、このインバータはマスターモードになります。マスターモードは変更できます。
LCD設定によりシングルモードに切り替わります。
● スレーブモード:1台のインバータを「マスター」に設定すると、他のすべてのインバータは自動的にスレーブモードになります。LCD設定で他のモードからスレーブモードに変更することはできません。
LCD設定
下図のように、操作インターフェースを「詳細*」に設定してください。上下ボタンを押して並列機能モードを設定します。「OK」を押して確定します。